富士通研究所:楕円曲線暗号とRSA暗号の強度比較基準を策定
富士通と富士通研究所が楕円曲線暗号とRSA暗号の強度比較基準を策定することに成功したとのことです。プレスリリースには書かれていないのですが、関連記事を総合すると、従来は鍵長160ビットの楕円曲線暗号と鍵長1024ビットのRSA暗号の強度が同程度と考えられていたが、詳細に強度評価を行ったところ、鍵長140ビットの楕円曲線と鍵長1024ビットのRSA暗号の強度が同程度であり、楕円曲線暗号は従来考えられていたよりも安全である(逆に言うと、RSA暗号は思ったよりも強くない)ということが判明したとのことです。
なお、今回の内容は SCIS 2010 で発表される(タイトルから考えて 1D2-6: 楕円曲線暗号とRSA暗号の安全性比較 でしょう)とのことです。開始時間は18時位なので、SCIS 2010 に参加されている方は要チェック!
以下、関連記事を紹介しておきます。
- NIKKEI NET:富士通と富士通研究所、楕円曲線暗号とRSA暗号の強度比較基準を策定
- 日刊工業新聞:富士通、「楕円曲線暗号」の安全性評価の新基準策定
- asahi.com:富士通、「楕円曲線暗号」の安全性評価の新基準策定
- マイコミジャーナル:富士通と富士通研、楕円曲線暗号とRSA暗号の強度比較基準策定に成功
- Internet Watch:楕円曲線暗号、RSA暗号との相対強度は数千倍、富士通が解読実験
- CNET Japan: 富士通など、楕円曲線暗号とRSA暗号の強度比較基準策定--最適な選択が可能に
なお記事中に「p(ピー)法」とありますが、「ρ(ロー)法」のことと思われます。
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