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RSA合成数の素因数が見つかった件のその後

2009年4月16日(木)および2009年4月19日(日)にNHKの教育テレビで放映された「ITホワイトボックス第3回 メールは盗み見られないのか?」という番組において、RSA暗号が使用している公開鍵の例として紹介された363桁の合成数が部分的に素因数分解できることを以前の記事で指摘させていただきました。この情報がNHKに届いたかどうかはわかりませんが、2009年4月23日(木)付けの What's New において、この合成数が実例として好ましくないこと、また同番組の再放送時には適切な合成数に差し替えることがアナウンスされていました。

本ブログでは、いろいろな記事・番組の内容の誤りを指摘されていただくことが多いのですが、今回のように、誤りを認めて新たな対応をとっていただける例は少なく、さらにはとても素早い対応であることから、その紳士的な態度に感心してしまいました。(お疲れさまです >> 中の方。また、このブログが発端だったのであれば、申し訳ありませんでした。)

Cap002 録画を見直していて思ったことを1つ。番組では、RSA 暗号は講師とアニメーションの2本立てで解説されていたのですが、アニメーションによる説明の合成数 N の周りに数字が流れていることに気付きました。そこでこちらの数字をチェックしてみたところ、

  • 1024ビット
  • 合成数判定テストでは合成数と判定される
  • 簡単な素因数分解プログラムでは素因数を見つけられない

となっており、この合成数は RSA 用であることが予想できます。従って、講師の説明でもこちらの合成数を表示すべきところを、何かの理由でダミーデータが表示されたのではないかなぁと感じました。

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