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コラッツの問題

整数論の有名な未解決問題に、コラッツの問題(角谷の問題とも呼ばれます)というものがあります。問題の内容は、「任意の自然数 n に対し以下の操作を繰り返すとき、有限回の操作で 1 となる:
・n が偶数なら 2 で割る
・n が奇数なら 3 をかけて 1 を足す」
Wikipedia によると、3×2^53 までには反例がないことが確認されているようですが、任意の自然数に対する証明はつけられておらず、未解決問題の理由となっています。

ここからが本題。Yahoo!知恵袋をながめていたら、こちらこちらにコラッツの問題の自明性を主張されている方々がいらっしゃるのですが、一厘でも良いので、自明であることの一端を知りたいと思いました。

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数学」カテゴリの記事

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はじめまして。
このブログを読んで「自明」という言葉が出てきたのでコラッツの問題で主張される自明であることの一端を表現してみようと思い、キーボードを打ってみます。
私がコラッツの問題を考えた時には反例がないことを証明することから始めました。
すなわち①1しかループする数がないこと②際限なく大きくなる数がないこと。③A→B→C→Aのように大循環する数がないことです。①②はなんとか答えを見つけましたが、③だけは曲者で考えるヒントは何かないものかと数同士の関係を考えてみました。(③の証明は背理法で別の方がやられています。)
どこの人も言っているように「偶数のことは考えなくてもいい、奇数のことだけを考えればいい」ということでした。つまり偶数を2で割りきれなくなるまで割ると奇数になるということです。
わたしはこのことから奇数と偶数の対応を見ることにしました。
こんな風に
1 2 4 8 16・・・
3 6 12 24 48・・・
5 10 20 40 80・・・
7 14 28 56 112・・・
9 18 36 72 144・・・
11 22 44 88 176・・・
13 26 52 104 208・・・
15 30 60 120 240・・・
17 34 68 136 272・・・
19 38 76 152 304・・・



このように偶数の数列は続くのでどんな偶数を持ってきてもかならず偶数の数列に入ります。いわゆるモレなくダブリなくです。これでどんな偶数を選んでも必ず奇数になるわけです。

次に奇数同士の関係を見てみます。どの数を選んで関係を見るかといいますと、「3を法として0以外と合同な奇数」と全ての奇数です。
こんな風に
1 1 5 21 85・・・
5 3 13 53 213・・・
7 9 37 149 597・・・
11 7 29 117 469・・・
13 17 69 277 1109・・・
17 11 45 181 725・・・
19 25 101 405 1621・・・



一番左の数は「3を法として0以外と合同な奇数」です。左から2番目の数は全ての奇数です。
どのようにこの数列を作ったかを説明します。
まず、3を法として0以外と合同な奇数に2をかけていき、3を法として1と合同な偶数にします。次にできた3を法として1と合同な偶数から1を引いて3で割ります。そしてできた奇数を記載し、あとはその奇数に4をかけて1を足す。これを繰り返すだけです。
左から2番目の数列は実は3をかけて1を足し、2で割りきれなくなるまで割ると一番左の奇数になります。これはどんな奇数も3をかけて1を足すと3を法として1と合同な偶数になるからであり、また、3を法として1と合同な偶数は3を法として0以外と合同な奇数に2をかけて作られ、それだけでなく3を法として1と合同な偶数は3を法として1と合同な偶数に4をかけてもできるからです。

ある奇数nに3をかけて1を足す
3n+1
これにnを足す
3n+1+n=4n+1
3をかけて1を足す
3(4n+1)+1=12n+3+1
=12n+4=4(3n+1)

このようなことから上の奇数同士のような対応が見いだせるのであり、左から2番目の数列に全ての奇数がモレなく、ダブリなくあると言い切れるのです。
このことからどのような自然数を持ち出してもそれが偶数ならば必ず奇数に対応され、奇数ならばそれがどのような奇数でも数列の左から2番目に出てくるのであるからやがては必ず1に到達するのだと確信しております。
なぜならば一番左にある奇数も左から2番目の数列に必ず1回は出てくるのですから。
無数の奇数がひとつの3を法として0以外と合同な奇数に対応し、やっとひとつになった奇数はまた別の3を法として0以外と合同な奇数に対応する無数の奇数のひとつであるという事実は実にすごいことだと思います。
以上のことから③の問題ももうすぐ解決できるのではと確信しています。もちろんコラッツの問題もです。
以 上

おはようございます

1しかループしないことが自明(?)である事について示します。

全ての正数を四つしか数がない世界で考えます。それは0、1、2、3の四つです。

偶数は0、2としか表されません。
奇数は残りの1、3です。
コラッツの問題では奇数に3をかけて1を足す。偶数になったら2で割り切れなくなるまで割る。という計算をしますので元の奇数よりも大きくなるか小さくなるかは4で割り切れるか、2でしか割り切れないかが重要になってきます。

だから正数を四つしか数がない世界で考えるのです。

このように考えると1に3をかけて1を足すとその数は0になります。

3に3をかけて1を足すとその数は2になります。

このことから、全ての奇数は3をかけて1を足すと少なくとも4で割り切れるか、2でしか割り切れないか二つに一つであることが解ります。

最初に3をかけて1を足しているのですから、4でわったら元の奇数より小さくなります。2で割って奇数になるのならば元の奇数より大きくなります。

しかし、数ある数を見ると一つだけ例外があります。

それは1です。

したがってループする奇数は1しかありません。
このことを示すためには法計算が必要でした。
したがって自明ではありませんでした。

おはようございます

コラッツの問題において、際限なく大きくなり続ける奇数がないことが自明(?)なのかを示します。

元の奇数より大きくなる数は4を法として3と合同な数です。しかしこの中には8を法として7と合同な数、16を法として15と合同な数、32を法として31と合同な数・・・2^nを法として2^−1と合同な数があります。
これらをまとめるにはどうするか

4を法として3と合同な数は数列によって表すことができます。

すなわち中国の剰余定理を使います

2が2回かかっている数がある。
これに加えて2が2回かかっている数にできる最小数は何か
答えは8である
例を4個挙げる
4 12 20 28・・・
28までに他の例を挙げる

2が1回かかっている数
6、10、14、18、22、26(公差は4)

2が3回かかっている数
8、24(公差は16)

2が4回かかっている数
16、48(公差は?、32)

したがって(n≧2)の条件で2^n−1を初項、2^(n+1)を公差とする等差数列が全ての4を法として3と合同な数を表しています

2^n−1+2^(n+1)
(n≧2)

ようするに数列の任意の項を見ると

2^n−1+2^n×2q
=2^n×(2q+1)−1
(n≧2、q=0、1、2・・・)

2qはqが0を含む自然数であるという条件で偶数、つまりevenとなります

2^n×(2q+1)−1=2^n×(even+1)−1

nには有限な数ならばいくらでも大きな数が入ります(ココ重要です)
10、100、1000、10000・・・

3をかけて1を足します

3×{2^n×(even+1)−1}+1
=3×2^n×(even+1)−3+1
=3×2^n×(even+1)−2

上は必ず偶数なので2で割ります

{3×2^n×(even+1)−2}/2
=3×2^(n−1)×(even+1)−1

これは必ず奇数であり前の奇数より大きくなっています

続けると2が3に取って代わられ

3^n×(even+1)−1

これは必ず偶数になり、2で割れるので前の奇数より小さくなります

nに無限大を入れてみましょう
もし、nに入る無限大があるとすると計算できたとするモノは最初に入れた無限大よりも大きいことになり矛盾がでます

したがってnには有限な数しか入りません
nが有限なのだから、コラッツの計算を有限回繰り返すと必ず元の奇数より小さくなる時が必ず来ます

これで際限なく増加する数がないことが示されました。これを証明するために使ったのは中国の剰余定理、等差数列、無限大は数ではないということの3つでした。

つまり際限なく増加する数がないということは自明ではないということです

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