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暗号商売ウォッチング: USBメモリ

久しぶりの暗号商売ウォッチングですが、今回のターゲットはこちら。AES による暗号化機能を備えたUSBメモリということで、おなじみの製品なのですが、売りの「2重暗号化」に目をうばわれます。

ということで特長を見ていきましょう。まず最初の特長は以下の通りです。

■パスワードロック機能「Password Locker」搭載
-パスワードロック機能により、書き込まれたデータを保護します。

・インストール不要、初期設定も簡単
・パスワード入力回数制限
・ユーザー権限に対応
・ウィルス侵入防止機能

最後のウィルス侵入防止機能とは単に読み出し専用モードであって、ウィルス検出機能ではないのにちょっと感心します、まあ、おなじみの機能といって良いでしょう。次が注目の2重暗号化機能の説明です。

■2重の暗号化で強力にデータを保護

その意味はというと

「ソフトウェア暗号 AES128bit」「ハードウェア暗号 AES256bit」で強力にデータを保護します。

とあり、2重暗号とは 128 ビット AES と 256 ビット AES の併用であることがわかります。さらに読み進めると

・ソフトウェア暗号 AES128bit
AES128bit 暗号化ソフトウェアが標準添付されており、ファイルを暗号処理した上で保存できます。
・ハードウェア暗号 AES256bit
本体内部に暗号化処理のためのチップを搭載しています。これにより半導体メモリに対する物理的な書き込みも暗号化されます。

となっているのでした。なるほど。よく考えるものですね。となると次の製品では、キャッシュあたりに 192 ビット AES をも併用した3重暗号を売りにするんでしょうか。

2種類の暗号化の鍵がどのように運用されているのかわかりませんが、同じパスワードによってコントロールされているのだとすると...という気がします。あれ、このシステムが何ビットのセキュリティ強度を持っているかという考察って、暗号技術の初心者(大学生)用の演習問題として手頃ですね。どこかで使おうかな。

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