ITpro: 「改ざん防止と音声・動画の編集・流通を両立させる」
ITpro に「改ざん防止と音声・動画の編集・流通を両立させる」 (2009年1月30日) という記事が掲載されていました。いわゆる墨塗り署名と呼ばれる技術を、XML 文書, 監視カメラ映像, 音声データに適用するという話のようです。
PIAT とは、富士通研究所が開発した編集と改ざん防止を両立させる署名応用技術で、原理は以下で発表されました:
- 吉岡 孝司, 武仲 正彦, "電子文書の訂正・流通を考慮した部分完全性保証技術の提案", M-066, FIT 2004, 2004年9月
そして PIAT に手を加えることで、いわゆる墨塗り署名が得られることが以下で発表されました。
- 武仲 正彦, 吉岡 孝司, 金谷 延幸, "検証者が署名者と墨塗り者を識別可能な電子文書の墨塗り方式", 6C-3, CSS 2004, 2004年10月
今回の ITpro の記事は以下の成果を紹介したと思われます。
- 武仲 正彦, 吉岡 孝司, "画像ファイルに対する部分完全性保証技術の実現", ISEC 2005-69, 2005年7月
- 吉岡 孝司, 武仲 正彦, 伊豆 哲也, "部分完全性保証技術 PIAT: 動画像・音声への適用", 1B2-2, SCIS 2007, 2007年1月
- 吉岡 孝司, 武仲 正彦, 大橋 隆登, 山下 清秀, "動画像・音声データに対する部分完全性保証技術 PIAT の実現", 1D1-1, SCIS 2008, 2008年1月
- 吉岡 孝司, 武仲 正彦, "動画像・音声データに対する部分完全性保証技術 PIAT の実現 (II)", ISEC 2008-42, 2008年7月
- 吉岡 孝司, 武仲 正彦, 鈴木 政直, 山下 清秀, "音声データに対する部分完全性保証技術PIATの実現", 1B2-1, SCIS 2009, 2009年1月
« SHA-3: Abacus withdrawn | トップページ | DICOMO 2009: 講演者募集 »
「IT Pro」カテゴリの記事
- ITpro: 『クローズドシステムだから大丈夫』(2009.02.13)
- ITpro: 「改ざん防止と音声・動画の編集・流通を両立させる」(2009.02.04)
- ITpro: 『なぜ暗号は当事者しか読めないのか?』(2008.11.25)
- 暗号技術入門(2006.11.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント