暗号がネットのOSになる日
日本産業新聞2007年9月4日の記事より(記事の一部はここにありますが、登録が必要です)。
記事の主張は
ネット空間では、ある暗号が標準として主要な地位を占めるというよりは、時代と用途に合った暗号が選択され、次々バージョンアップしていくという形のほうが現実的だろう。
と理解しました。このように新しい姿に変わっていく点にOSとの同一性を感じたのだと思います。でも OS の場合はバージョンアップをする際に(ある程度は)データの互換性が保証されているのに対し、暗号の方はその辺があまり考慮されていない点はこれから問題になっていくのでしょう。究極的には、例えば DES からカメリアに乗り換える場合に、DES で暗号化されたデータが全てカメリアにおける暗号文に変換できてほしいですよね...
ところで記事のウェブデータには「複合」が現れるのですが、新聞記事のほうはどうなっているのだろう。あと、写真で、神田さんの隣がAさんなのはわかるとして、さらにその隣の方はどなたなのでしょう...
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