CHES 2006 (前編)
横浜インターコンチネンタルホテルで開催されていた CHES 2006 という国際会議に参加してきました。CHES とは Cryptographic Hardware and Embedded Systems の略で、暗号機能を持ったハードウェアや、ハードウェアのセキュリティに関する成果が発表される会議です。年に1回のペースで開催され、今年は General Chair に横浜国立大学の松本勉先生(指紋認証装置に対するグミ指攻撃や、指静脈認証装置に対する大根指攻撃などで有名)を迎え、日本の企業研究者の方々がスタッフを務めていました。また Program Chair は三菱電機の松井充さんとベルサイユ大学のルイ・グバン教授が務められていました。会議には国内外から240名以上の参加者があり、かなり盛況だったと思います。
CHES ではハードウェア実装とサイドチャネル攻撃がおなじみのトピックとなっています。ハードウェア実装の方では、残念ながら印象に残る発表はありませんでした。サイドチャネル攻撃では、フォルト攻撃が旬であることを実感することができました。さらに今年は、暗号攻撃用ハードウェアの話題が複数ありました。特に COPACOBANA という FPGA ベースの暗号攻撃専用ハードウェアの話は面白かったです。会期中に、リモートで作動していた COPACOBANA が DES の全数検索に成功していました。人件費を除いた製造費は1セット9000ユーロと言っていましたが、実際に売ってもらうとなると、いくら位で売ってくれるのかなぁ。
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